絵本とむかしばなし

小学校で絵本の読み聞かせや昔話のストーリーテリングをしています。楽しいお話、心温まるお話をいろいろご紹介していこうと思います。

『パンやのくまさん』

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働くということ

 『せきたんやのくまさん』が今度はパン屋さんに!またまた実直に働きます。 

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 読み聞かせ目安  低学年 3分

 あらすじ

パン屋のくまさんは、朝とても早く起きて、かまどに火を入れます。

 

それから、パンの生地を作ります。

パイやケーキも作ります。

パンの生地が膨らむのを待つ間、朝ご飯を食べます。

 

パンや、パイ、ケーキが焼きあがると、半分を店に並べ、もう半分を車に積んで売りに出かけます。

 

「がらん がらん がらん!」

 

景気よく鐘が鳴ると、お客さんが買いに来ます。

 

くまさんは、配達もします。

お誕生ケーキを届けると、家の子どもからお土産にゼリーをもらいました。

 

外での仕事が終わると、今度は店番です。

お客さんたちは、くまさんがとても礼儀正しいので、くまさんのお店に来るのが大好きです。

くまさんは、いつも「おはようございます」「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」というのを忘れません。

 

パンが全部売れてしまうと、店を閉め、晩ご飯を食べます。

 

ご飯がすむと、売上金を数え、貯金箱にしまいます。

 

その後は、また朝早く起きられるように、目覚まし時計をかけて、ぐっすり眠ります。

 

これが、パン屋のくまさんの一日です。

 

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 読んでみて・・・

 

『せきたんやのくまさん』が、今度はパン屋さんになってお仕事です!

 

masapn.hatenablog.com

 

 

masapn.hatenablog.com

 

パン屋さんになってもこのくまさん、やっぱり実直で堅実です。

規則正しい生活と、真面目な働きぶり。

 

朝早く起きて、パンやパイ、ケーキを作り、仕事の合間に効率よくかつしっかりと自分の食事を取り、お店と自分の準備を整えます。

 

真面目で丁寧なくまさんは、街のみんなの人気者。

くまさんのパンを買いにくるお客さんはみんな、嬉しそうで優しい顔をしています。

 

人気者のくまさんは、子どもからゼリーを貰ったり、また、くまさんがキャンディーをあげたり、街のみんなの生活に、くまさんのパン屋さんが、しっかり溶けこんでいるのがわかります。

 

以前ご紹介した『せきたんやのくまさん』『ゆうびんやのくまさん』もそうでしたが、この『パンやのくまさん』でも、はじめにパン屋のくまさんの持ち物が、はっきりとテクストと絵で示され、パン屋のくまさんが、何を持っていて、何を作っているのか、小さい子どもにもわかりやすく具体的に描かれています。

 

パン屋のくまさんの仕事についても、生地をねって発酵させ、その間に他のことをして・・・と順を追ってテクストと絵で丁寧に示し、パン屋さんの仕事というものをはっきりとわかりやすく見せてくれます。

 

生地をこねる「どさっ どさっ どさっ!」という擬音や、売上金を数える「1こ 2こ 3こ!」という声などは、読んでいる子どもが、自分も一緒になって仕事をしている気分を味わえるようになっています。

 

商売をするうえで大切な、「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」などの挨拶、お客さんを大切にする礼儀正しさもきちんと示し、そういったことがあった上での人気が、くまさんにあることも教えてくれます。

 

商売をすること、働くことの基本的で一番大切なことを、小さな子どもにもわかりやすく具体的にはっきりと教えてくれているのです。

 

絵も相変わらず、ぬいぐるみのくまさんが、やわらかで愛らしく、色合いもほんわかとしていながら、透明感があってきれいです。

 

パンを焼くかまどや、くまさんのお家の暖炉、寝室に灯されたろうそくなどの灯は、どれもくまさんを暖かく包むように照らし、心が和みます。

 

くまさんの晩ご飯のテーブルには、配達先でもらったゼリーが、ちゃんとおいてあったり、暖炉の上には「パンやのくまさんへ」と書いたお手紙があったり、細かく描き込まれた絵にも、随所に小さな発見があって楽しめます。

 

 

パン屋のくまさんが、朝起きて仕事をして寝るという、ただそれだけを描いた絵本ですが、仕事をすること、生活することにはリズムがあること、淡々と真面目に働き暮らすという基本的なこと、あたり前のことをすることの大切さ、尊さが、『せきたんやのくまさん』『ゆうびんやのくまさん』に引き続き、やっぱりここでもまた描かれています。

 

実体験ではないけれど、仕事をするということ、生活するということを、具体的にきっちり描かれた絵本を通して理解していくのは、小さな一歩ですが、その積み重ねが知識となり、生きる力へとなっていくのだと思います。

 

「くまさんシリーズ」はどれも同じように、働くくまさんの一日が淡々と描かれているだけですが、淡々と働くということ、生活するということの基本を知識として積み重ねさせてくれる、しかもそれを暖かい絵本でゆったりと楽しみながら教えてくれる、優れたシリーズ絵本なのだと思います。

 

 子どもたちは、いろいろなお仕事が大好きで、よくまねしたがります。

「くまさんシリーズ」を読んで、いろいろなお仕事を楽しみ味わいながら、働くということ、生活するということの基本を、身に付けていってもらえたらいいなと思います。

 

 

今回ご紹介した絵本は『パンやのくまさん』

フィービとセルビ・ウォージントン作・絵 まさきるりこ訳

1987.5.30 福音館書店  でした。

パンやの くまさん

フィービ・ウォージントン/セルビ・ウォージントン 株式会社 福音館書店 1987年06月01日頃
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