絵本とむかしばなし

小学校で絵本の読み聞かせや昔話のストーリーテリングをしています。楽しいお話、心温まるお話をいろいろご紹介していこうと思います。

『遠くから見たら島だった』

石の写真絵本

石の中にさまざまな物語が見えてくる楽しい絵本です。

            f:id:masapn:20260817165704j:image

読み聞かせ目安  高学年  ひとり読み向け

あらすじ

石は発見に満ちた世界。

形や色、模様、でっぱりやへこみ。

さまざまな石は飽きずに眺められる自然の彫刻だ。

「この世にたったひとつ」の存在。

大理石の石。

鍾乳石や石筍が摩耗した石。

隕石のような鉄の石。

つやつや輝く石。

くすんだ白い石。

チョコレート色の石。

白い線が入った石。

すべすべの石。

ざらざらの石。

積んで遊んだり、石に絵を描いてみたり。

離れて見たり、拡大して見たりすると・・・小さな石も島に見えるよ。

                      f:id:masapn:20260817165703j:image

読んでみて・・・

各地から採集されてきたたくさんのさまざまな石、石、石。

とっても美しい石の写真絵本です。

「かぼちゃみたいに黄色い石」

「小さなサクランボみたいな赤の石」

「緑に、ちがうトーンの緑の斑点が入った石」

「灰色と黒の石や、ガラスの破片がまじったようにきらめく石。」

と、カラフルな美しい石の数々が紹介されていきますが、この絵本はモノクロ。

モノクロであるからこそ、ワクワクと想像力がかきたてられてきます。

すべすべ、ざらざら・・・それぞれの石の手触りも伝わってくるようです。

 

そして何より見入ってしまうのは、白い線が入っている石に、作者が絵を描き入れている石のページ。

灰色の石に、白い線が藪のように入っている石には、生き生きとしたお猿さん!

今にも飛び出してきそうです。

ご丁寧に、石に絵を描く時の注意点も記されています。

すべすべの石は描きやすく、ざらざらだと上手くいかないこと。

墨を使って細筆か筆ペンで描くといいそうです。

まちがったときは、尖ったもので表面を削るのだそう。

 

石の線を煙に見立てて蒸気船。

波に見立てたり、ざあざあ雨の中傘さして行く人を描いたり。

木の上にとまっている鳥、猫。

浜辺でくつろいでいる人々・・・etc。

 

想像の翼を広げれば、石の中にさまざまな物語が見えてきます。

「石の絵本」がこの絵本の中にあるようです。

 

すぐさま外に出て、いろんな石を拾ってきたくなる、そんな絵本です。

残り少なになってきた、夏休みの自由研究にもいいかもしれません。

以前ご紹介した『石は何からできている?』にも通じるロマンを感じさせる、科学絵本ともいってもいいような絵本です。

子どもだけでなく、大人も十分に楽しめる素敵な絵本です。

ただページ数、文字数が多く、文字も小さいので、学校などでの読み聞かせには、残念ながら不向きです。お家でじっくり隅々まで楽しみながらご覧ください。

 

masapn.hatenablog.com

 

 

今回ご紹介した絵本は

『遠くから見たら島だった』

ブルーノ・ムナーリ作  関口英子訳

2023.12.10  創元社  でした。

 

遠くから見たら島だった

ブルーノ・ムナーリ/関口 英子 創元社 2023年12月15日頃
売り上げランキング :
by ヨメレバ

 

ランキングに参加しています。ポチっとしていただけると嬉しいです。

いつもありがとうございます。

にほんブログ村 本ブログ 絵本・児童書へ
にほんブログ村

絵本ランキング
絵本ランキング

 

このブログに掲載している著作物の書影・書誌データ等は、版元ドットコム・各出版社ホームページ・個別の問い合わせ等を経て、使用の許諾を確認しています。