図書ボランティアとしての読み聞かせ②
今回は、図書ボランティアとして学校に入り、読み聞かせをしていくにあたって必要な心がけを、お話してみようと思います。
学校によって、ボランティアのありかたはさまざまだと思いますが、今までの自分の経験と、他校のボランティアさんとの交流から感じて必要だと思ったことを、何点かあげてみたいと思います。
図書ボランティアに興味のある方の、参考になればいいなと思います。
できることをできるだけ
無理をせず、自分ができることをできるだけやりましょう。
ついつい頑張りすぎてしまう方も多いかと思います。みなさん家事、育児、お仕事の合間をぬって、忙しい時間をやりくりしてのご参加です。決して無理せず、自分の体や、本来の仕事に支障のないように、楽しいと思える範囲で。
やりすぎに注意しましょう。
学校教育ボランティアであるという認識を
学校で行う図書ボランティア活動は、学校図書館活動であり、学校教育活動の一環です。「読み聞かせ」も、大切な授業時間・学校活動時間をいただいての活動になります。学校からの要望にそって、読む本の内容や時間などは臨機応変に対応しましょう。
守秘義務を守る
学校教育にたずさわるなかで大切なことに、守秘義務があります。
学校活動のなかで見聞きしたことは、学校全体のことでも、個人的なことでも、他へ漏らしてはいけません。
「○○先生が○○ちゃんを叱ってたよ~。」なんて、我が子にもいってはいけません。
「○○ちゃんが○○の本を借りていた。」なども、個人情報になります。
普段の学校活動に入っていくので、いいことも悪いことも、いろいろなことを見聞きすることがあるかと思いますが、口外しないように注意しましょう。
謙虚な姿勢で
ボランティアとして、無償で働いているので、ついつい「やってあげている」という感覚になってしまうこともあるかもしれません。
でも読み聞かせの時間は、貴重な授業時間・学校活動時間です。
特に今年は、3月4月と、新型コロナウイルスによる休校で、授業時間が激減しています。また小学校は今年度から、新しい学習指導要領が導入され、学習内容が増え、子どもたちの学校活動時間は、かなりタイトなものになっていくと思われます。
10分15分でも、かなり貴重です。
そんななかでの読み聞かせです。
「やらせていただいている」という謙虚な姿勢で、いただいた時間を大切に使わせていただきましょう。
子どもと本を結ぶ架け橋に
読み聞かせの仕事は、本を読むだけではなくて、子どもの手に本を届けるまでが仕事です。
各学校によって、それぞれ事情があるとは思いますが、読み聞かせで読んだ本を展示しておくスペースを作ったり、一定期間教室に置いてもらったりなどして、子どもがその本を手にすることができるよう工夫しましょう。
自分が読んだ本が、図書室になければ、購入の希望を司書教諭の先生に出してもいいかもしれません。学校には図書購入の予算枠や、学校図書館メディア基準にもとづいた、蔵書の配分比率などもあるので、必ずしもボランティアの希望が通るとかはかぎりませんが、ボランティアが本当にいいと思った本の購入の希望は、出してもいいかと思います。
悩んだら相談
本の選び方、読み方、子どもたちへの接し方、振舞い方などなど、やっているといろいろ悩むこともあるかと思います。
そんな時は、ひとりで悩まないで、グループのリーダーはじめお仲間、先生、学校司書配置校であれば司書さんなどに相談しましょう。きっといい答えがかえってきます。みんなでいろいろ話し合いながら、楽しく活動しましょう!
以上のようなことでしょうか。・・・なんだか図書ボランティアのオリエンテーションみたいになってしまいましたね・・・すみません・・・。
硬いことも申しあげたかもしれませんが、まずは気楽に、でも学校教育にかかわっていくという自覚をもって、でも大上段に振りかぶったりせず、楽しく仲良く元気に、心から楽しい面白いと思える本を、子どもたちにたくさん届けてください!!
そんなお仲間が全国にひとりでも多くできることを、心から願っています♡
次回は、「読み聞かせの効能」についてお話しよう思います。
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