絵本とむかしばなし

小学校で絵本の読み聞かせや昔話のストーリーテリングをしています。楽しいお話、心温まるお話をいろいろご紹介していこうと思います。

きみのせかいはどんないろ?

柔軟な視点で世界をとらえよう!

常識にとらわれない自由なものの見方のおもしろさを表現した絵本です。

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読み聞かせ目安  中・高学年  2分

あらすじ

「きみのせかいはどんないろ?」と、庭師、海辺で宝探しをする人、大佐、レンガ積み、牛乳屋さん、王様、海にもぐる人、星を眺める人に次々と聞いていく。

みんなはいろいろな色を、それぞれ1色づつあげていく。

でも、アーティストに聞いてみると・・・。

 

「それはむずかしい」

「いろはいつもかわるんだ。」

 

といって、それまでとは全く違う色をあげていく。

 

「きみのせかいはどんないろ?」

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読んでみて・・・

アーティストによる、大胆で斬新な絵本です。

「きみのせかいはどんないろ?」

という問いかけに、キャベツの緑色、貝殻の黄色、馬の茶色・・・と当たり前の色があげられたあと、アーティストによって、

 

「いろはいつもかわるんだ。これをみてごらん・・・」

 

といって、王様が緑になったり、牛乳が茶色になったり、キャベツが青になったり!

ガラリと色が変わり、世界が変わります。

見る人によって、色はいろいろ。

見方、感じ方によって、世界は様々な色を帯びる。人の数だけ、感じ方の数だけ、色がある。画一的でない、柔軟な視線で世界を捉えることの大切さに気付かせてくれる絵本です。

 

作者のボブ・ジルは、イラストレーター・デザイナーとして、ニューヨークやロンドンで多彩な仕事を手掛けた人物なのだそうです。この絵本でも、アーティストの視点から、柔軟に軽快に芸術の本質に触れていきます。

色はいつも変わり、気分次第でどんな色にでもできること。

実際の色や、常識だけにとらわれず、自由な目で見、自由な心で表現することの大切さを、見ている者にはっと気づかせてくれます。

 

常識にとらわれていた色が、ページをめくるたびに、次々と思いがけない色に変えられていくさまは、とてもダイナミックでユーモラスです。

テクストも、言葉遊びのようにテンポよく軽快です。

文字の大きさやレイアウトも斬新です

しゃれた絵と、しゃれたテクストで、発想の転換の面白さを、子どもたちにわかりやすく、具体的に見せてくれる絵本です。

見開きごとにガラッと変わる色と絵は、常識にがんじがらめになった大人にも、きっと楽しく新鮮に、開放感あるものと映ることでしょう。

 

自分が見て、自分が感じる色を、自由に表現することは、子どもにもそして大人にもきっと、人生を楽しむこと、生きることの喜びを感じさせてくれるものだと思います。

伸び伸びと楽しく、目や心を解放してくれる絵本。個性やそれぞれの人生を肯定する、喜びにあふれた絵本だなと思いました。

 

子どもだけでなく大人にも、おすすめの絵本です。

短いので、読み聞かせのとき、他の本と組み合わせるのにもいい絵本だと思いました。

 

 

今回ご紹介した絵本は『きみのせかいはどんないろ?』

ボブ・ジル著  2010.4.9  ファイドン株式会社

でした。

きみのせかいはどんないろ?

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